北海道大学が観測した部分月食映像を全国配信
2006/09/08
北海道広域高速学術ネットワーク実証実験プロジェクト(以下 NORTH boreo)は、
さる2006年9月8日、北海道大学大学院理学院宇宙理学専攻(以下 北大) と名寄市木原天文台が観測・撮影した
「部分日食」の画像を boreo 網を介して相互に伝送し、北大の撮影した映像は
NORTH も参加する地域間相互接続プロジェクト(RIBB2)の「定常動画配信基盤」を使って全国へも中継しました。
配信画像は広島と富山で受信されました。
今回の部分月食では、名寄の天候が悪く中継に適さなかったため、
名寄側で計画していたインターネット中継の素材として北大側で撮影した映像が使用されました。
RIBB2「定常動画配信基盤」へ元映像を送出した北大でも、当日、北大の映像か名寄の映像
いずれか条件の良い方を選び、配信拠点の高知へ送るという体制でした。
このように、「多元」中継の基盤として MPLS-IX である boreo の自由度・柔軟性の高さをいかんなく発揮しました
部分日食中継 機器構成図
役割・区間・拠点毎の運営組織 一覧 | ||
伝送アレンジ *1 | nextech, 北大院理学院 | - |
映像制作 | 北大院理学院, 名寄木原天文台 | - |
定常動画配信サーバ | 高知工科大 | 常設 |
distix(MPLS-IX) over JGN2 | distix | 常設 |
distix 札幌コアLSR | distix | 常設 |
boreo 札幌コアLSR (juniper M5) | nextech | 常設 |
boreo(MPLS-IX) | HOTnet,nextech | 常設 |
boreo 北大エッジLSR | nextech | 常設 |
インターネット中継 | 木原天文台,ラフィネプランニング | 今イベント |
広島受信拠点 | 広島大 | - |
富山受信拠点 | インテックW&G *2 | - |
(順不同・敬称略)
謝辞
「部分月食中継」を実現するにあたり下記の皆様には多大なご支援をいただきました。深く感謝申し上げます。boreo 事務局長 NORTH 理事 大石 (ネクステック)
・北海道総合通信網株式会社 (HOTnet)
・日商エレクトロニクス株式会社 北海道営業所
・北海道大学 情報基盤センター
・地域間相互接続実験プロジェクトII (RIBB2)
・次世代IX研究会 (distix)
・株式会社ネクステック
(敬称略)
【本件に関するお問い合わせ先】
北海道広域高速学術ネットワーク実証実験実行委員会
事務局 株式会社ネクステック 担当: 大石
ohishi@north.ad.jp